《透湿・防水・防風シートとは何か?》
従来、木造住宅の外壁の防水シートとしては、アスファルトルーフィングフェルト等が使用されていました。
近年の住宅の高気密断熱化に伴い、室内で発生した湿気が壁体内に滞留し、結露を起こす事が指摘されるようになってきました。
そこで1980年代になり、外壁材と断熱材の間に通気層を設け、壁体内に侵入した湿気を通気層通して外部に放出する防水性と壁体内に生じる湿気を
外部に逃がす透湿性を兼ね備えた透湿防水シートが使用されるようになりました。
1990年代になって、全国的に使用されるようになりました。
悪い例
シートを抑えるための柱の本数が少ない為、柱と柱の間の幅が広く、
シートが剥がれやすくなります。
他にも、本来するべきホチキス止めもされていません。
この場合、シートの長さも短い為に湿気・雨水が入りやすくなって
しまいます。
良い例
シートを抑えるための柱の本数が多く設置されている為に、
柱と柱の間も狭くなっており、シートが剥がれにくくなっています。
左写真ではされていないホチキス止めもきちんとされています。
(黄色の☆の部分)
シートも長く貼られているので、湿気・雨水が入りにくくなっています。
悪い例
ビス(釘)を打つ間隔が1尺(30㎝)以上空いてしまっています。
このような状態で建築をしてしまうと、
大切なマイホームの耐久性が落ちてしまいます。
良い例
ビス(釘)を打つ間隔が3寸5分(10.5cm)で細かく打たれています。
これが正しい釘打ちになります。
大切なマイホームの耐久性も安心です。
こうして比べてみると、どちらが今後長い間生活をする為、マイホームにとって良いのかが良く分かりますね。
建築段階での内側の部分を見る機会はなかなか少ないとは思いますが、
このような建築段階の部分まできちんと話し合いが出来るハウスメーカーを選んで下さいね!